植栽は、外観を飾るものではなく暮らしをやわらかくするもの

家づくりの打ち合わせで、
植栽の話はどうしても後回しになりがちです。

外観が決まって、
外壁の色が決まって、
外構の形が見えてきたあとで
「木はどうしますか?」と聞かれる。

そんな流れが多いように感じます。

でも実際に住み始めてから、
家の印象や心地よさに
じわじわ効いてくるのが植栽だったりします。

植栽というと、
「見た目をよくするためのもの」
というイメージを持たれることが多いですが、
暮らしの中では、もう少し違う役割を果たしているように思います。

たとえば、
朝カーテンを開けたとき。
夜、照明越しに外を見たとき。

そこに
少しだけ緑があるかどうかで、
家の中の空気感はかなり変わります。

植栽で失敗しにくい家に共通しているのは、
「立派にしようとしていない」ことです。

大きなシンボルツリー。
完璧に整えられた庭。

それが合う家もありますが、
毎日の暮らしに馴染みやすいのは、
少しラフで、少し余白のある植栽だったりします。

自分が植栽を考えるときに
よく意識しているのは、
「どこから見えるか」という視点です。

道路からどう見えるか。
玄関を出たときにどう見えるか。
リビングから夜にどう見えるか。

全部を意識する必要はなくて、
一か所でも"気持ちのいい景色"があれば十分だと感じています。

夜の植栽は、
照明とセットで考えると
一気に表情が出てきます。

昼間は目立たなかった木が、
夜になると
やわらかく浮かび上がる。

それだけで、
外構全体が落ち着いて見えるようになります。

ここは、
前に書いた
「外構や庭の照明は、夜の暮らしをどう支えたいかで考える」
ともつながる部分です。

植栽のもうひとつの役割は、
家を少しだけ"隠してくれる"ことだと思っています。

全部を見せない。
視線を少しずらす。

それだけで、
家の表情がやわらかくなり、
街並みにも馴染みやすくなります。

豊田市で注文住宅を考えている方や、
豊田市で工務店を探している方とお話ししていても、
植栽については
「管理が大変そうで...」
と心配されることが多いです。

もちろん、
手入れが必要な植栽もあります。

でも、
最初から完璧を目指さず、
成長や変化を前提に考えると、
植栽はそこまで負担にならないケースも多いです。

植栽は、
完成した瞬間がゴールではありません。

少しずつ育って、
少しずつ表情が変わって、
暮らしに馴染んでいく。

その過程も含めて、
家の一部だと考えると、
選び方や付き合い方が変わってくるように感じます。

この考え方は、
どこで家を建てる場合でも使えると思っています。

もし、
「この外構だと、どんな植栽が合いそうか」
「夜にどう見えると落ち着きそうか」
と整理したくなったら、
営業ではなく、
暮らしの話として一緒に考えることはできます。

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