家づくりのお金は「借りられる額」ではなく「安心して返せる額」で考える


家づくりの相談をしていると、
わりと早い段階で
「いくらまで借りられますか?」
という話になります。

住宅ローンの審査や、
銀行のシミュレーションを見ると、
確かに「借りられる額」ははっきり出てきます。

でも、その数字を見て
少し引っかかることがあります。

本当に大事なのは、
いくら借りられるかよりも、
この返済を、どんな気持ちで何年続けるか
じゃないかな、という点です。

住宅ローンは、
ほとんどの人にとって
人生で一番長く付き合う支払いです。

10年や20年ではなく、
30年、35年という時間。

その間に、

仕事の形が変わったり、
家族が増えたり、
子どもが大きくなったり、
体力や価値観も変わっていきます。

今の年収と、
今の家計だけを見て決めると、
あとから「余白がなかったな」と感じることもあります。

FPに相談すると、
とてもきれいな数字が出てきます。

教育費。
老後資金。
住宅ローン。

どれも大切ですし、
整理すること自体は意味があります。

ただ、
数字が増えれば増えるほど
逆に不安になる人も少なくありません。

「これで本当に大丈夫なのかな」
と。

自分が大事だと思っているのは、
生活の中で、無理を感じないかどうかです。

・旅行に行きたいと思ったとき
・外食したい日
・趣味にお金を使いたいとき

そういうときに、
「ローンがあるからやめておこう」
が続いてしまうと、
家そのものが重たく感じてしまいます。

住宅ローンを考えるときは、
月々の返済額だけでなく、

・ボーナスに頼りすぎていないか
・将来のメンテナンスや修繕を考えているか
・外構や照明、植栽を後回しにしていないか

こういった部分も含めて
全体で見ておくことが大切だと感じています。

これは、
豊田市で注文住宅を考えている方や、
豊田市で工務店を探している方とお話ししていても、
よく話題になる部分です。

家は、
完成した瞬間がゴールではありません。

住み始めてから、
少しずつ手を入れたり、
直したり、
暮らしに合わせて変わっていきます。

その余白まで含めて考えたとき、
「この返済額なら、落ち着いて暮らせそうだな」
と思えるラインが、
その人にとっての適正な予算だと思っています。

住宅ローンの正解は、
固定か変動か、
どの銀行か、
という話だけでは決まりません。

その家で、どんな暮らしをしたいか
そこから逆算して考えると、
お金の考え方も自然と整理されていきます。

これまで書いてきた、

・性能もデザインも、と言える家はどうやってつくられているのか
・外構や庭の照明は、夜の暮らしをどう支えたいかで考える

こうした話も、
実はすべて
「暮らしの余白」をどう残すか
という点でつながっています。

お金の話は、
不安を煽るためにあるものではなく、
安心して暮らすための道具だと思っています。

もし、

「この条件だと、どこまでが無理のないラインなのか」
「家づくり全体の中で、どう考えるとよさそうか」

そんな整理をしたくなったら、
営業ではなく、
暮らしとお金の話として
一緒に考えることはできます。

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