住宅ローンは固定か変動か。正解を探すより、前提を整理する

住宅ローンの話になると、
ほぼ必ず出てくるのがこの話題です。

固定がいいのか。
変動がいいのか。

ネットで調べれば、
「今は変動が有利」とも出てきますし、
「金利上昇に備えるなら固定」とも出てきます。

情報は多いのですが、
その分、迷いやすいテーマでもあります。

まず整理しておきたいのは、
固定と変動は
どちらが得か、という単純な比較ではないということです。

違いは、金利の仕組みだけではなく、
不安との付き合い方の違いに近いと思っています。

変動金利は、
金利が低い時期には有利に見えます。

毎月の返済額も抑えられますし、
総支払額も少なくなる可能性があります。

その代わり、
将来の金利上昇というリスクを受け入れることになります。

固定金利は、
金利がやや高めに設定されることが多いですが、
将来の返済額が読める安心感があります。

金利が上がっても、
自分の返済額は変わらない。

その安心をどう評価するか、
という選択でもあります。

どちらが正しいかではなく、
まず考えておきたいのは、
自分たちがどんな性格かということです。

・多少変動しても気にしない
・ニュースを見るたびに不安になる
・毎月の支払いが読める方が落ち着く
・多少多く払っても安心を優先したい

住宅ローンは、
数字の合理性だけでなく、
精神的な負担にも影響します。

もうひとつ大切なのは、
「最初の数年」だけを見ないことです。

住宅ローンは長い付き合いになります。

子どもの進学。
働き方の変化。
収入の増減。

そうした変化の中で、
返済額がどのくらいブレても大丈夫か。
そこを一度想像しておくと、
固定か変動かの判断も整理しやすくなります。

豊田市で注文住宅を考えている方や、
豊田市で工務店を探している方とお話ししていても、
「どっちが得ですか?」という質問は多いです。

ただ、自分としては
「どっちが得か」よりも
「どっちなら落ち着いて暮らせそうか」
という問いの方が大事だと感じています。

住宅ローンは、
家そのものよりも長く付き合うものです。

家づくりを前向きに楽しめる状態で
返済が続けられること。

それが結果として、
いい選択につながることが多いように思います。

前回の
「家づくりのお金は"借りられる額"ではなく"安心して返せる額"で考える」
ともつながる話ですが、
住宅ローンもまた、
正解を探すというより、
前提を整理することの方が大切です。

もし、

「自分たちなら、どの考え方が合いそうか」
「この条件だと、どんな選択が現実的か」

を整理したくなったら、
営業ではなく、
暮らしとお金の話として一緒に考えることはできます。

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