「性能もデザインも」と言える家は、どうやってつくられているのか

― 数値や流行より、考え方を揃えるという話 ―

はじめに|性能か、デザインか、で悩む必要はない

家づくりを考えていると、
• 性能を重視するとデザインが犠牲になる
• デザインを重視すると性能が落ちる

そんな話をよく目にします。

ですが実際には、
性能とデザインは対立するものではありません。

両立できないケースの多くは、
考え方の整理が途中で止まっているだけです。

まず整理したい「性能」と「デザイン」の正体

性能とは何か

ここで言う性能とは、
• 断熱・気密
• 耐震
• 空調や換気が安定すること

つまり、
長く安心して暮らせるための土台です。

デザインとは何か

一方、デザインは、
• 見た目の好み
• 流行のテイスト

だけではありません。
• 光の入り方
• 空間の広がり
• 動線の気持ちよさ

暮らしの質そのものでもあります。

両立できない家に共通する原因

性能とデザインがうまく噛み合わない家には、
いくつか共通点があります。

① 後から性能を足している
• 間取りが決まった後に断熱を考える
• デザインが決まった後に空調を考える

この順番だと、
どこかで無理が出ます。

② 数値だけを目標にしている
• UA値
• 等級

数値は大切ですが、
数値を達成すること自体が目的になると、
空間の気持ちよさが後回しになりがちです。

両立できる家に共通する考え方

性能は「前提条件」として扱う

性能を、
• アピールポイント
• 特別なもの

として扱うのではなく、
最初から満たす前提条件として考えます。

すると、
• 性能を気にしながらデザインする
のではなく、
• 性能が整った状態で、自由にデザインする

という考え方に変わります。

デザインは「暮らし」から考える

デザインを考えるとき、
• 外観のテイスト
• 写真映え

から入ると、
空間がちぐはぐになりやすくなります。
• どこでくつろぐか
• どこで光を感じたいか
• どんな動線が心地いいか

暮らしのシーンから考えると、
性能とも自然につながります。

性能とデザインをつなぐ「見えない部分」

実は、
性能とデザインをつないでいるのは、
• 断熱材の種類
• 設備の名前

ではありません。
• 納まり
• 空気の流れ
• 光と影の扱い
• 温度ムラを出さない計画

こうした見えない部分の設計です。

ここが整っていると、
性能とデザインは自然に両立します。

SNS時代だからこそ起きやすい誤解

最近は、
• 性能特化の家
• デザイン特化の家

どちらも、
分かりやすく切り取られて発信されます。

ですが実際の暮らしは、
• 数値だけでも
• 見た目だけでも

成立しません。

「両方を同時に考えるプロセス」
ここが省略されている情報には、
少し注意が必要です。

豊田市で考えるときの視点

豊田市は、
• 夏と冬の差が大きい
• 敷地条件が多様
• 暮らし方も家庭ごとに違う

地域です。

だからこそ、
• 性能を整えてから
• 暮らしに合うデザインを考える

・なぜ家庭用エアコン1台で家全体を快適にできるのか
・基礎断熱は万能なのか?向いている家・向いていない家
・ウレタン断熱は本当にダメなのか?
まとめ|「性能もデザインも」は姿勢の問題

性能とデザインは、
どちらかを選ぶものではありません。
• 性能を前提として整え
• 暮らしからデザインを考える

この姿勢があれば、
両立は特別なことではなくなります。

最後に

このコラムが、
• 家づくりの考え方を整理する材料
• 他社で建てるときの判断軸

になれば、それで十分だと思っています。

もし、
• 自分たちの暮らしではどう考えればいいか
• 性能とデザインをどう整理すればいいか

を確認したくなったら、
営業抜きで一緒に整理することはできます。

この順番が、
結果的に無理のない家につながりやすくなります。

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