繰り上げ返済は、本当に早い方がいいのか

住宅ローンの話をしていると、
「できるだけ早く繰り上げ返済した方がいいですよね?」
という質問をよくいただきます。

確かに、
繰り上げ返済をすれば利息は減りますし、
総支払額も抑えられます。

数字だけを見ると、
早く返せるなら早い方が得、という考え方になります。

でも、ここにも少し立ち止まって考えたいポイントがあります。

繰り上げ返済で手元のお金を減らしたあと、
もし何かあったらどうするか。

急な出費。
収入の変化。
子どもの進学。
家の修繕。

住宅ローンを減らすことと、
生活の安心を保つことは、
必ずしも同じ方向とは限りません。

豊田市で注文住宅を考えている方や、
豊田市で工務店を探している方とお話ししていても、
「余裕ができたら繰り上げ返済します」と言われることがあります。

そのときにお伝えしているのは、
繰り上げ返済そのものが目的にならない方がいい、ということです。

お金の使い道は、ひとつではありません。

・将来の備えとして残しておく
・子どもの教育費に回す
・家のメンテナンスに使う
・自分たちの経験に使う

どれも間違いではありません。

住宅ローンは長い付き合いです。

完済を早めることに安心を感じる方もいれば、
手元に余裕がある方が安心できる方もいます。

自分たちがどちらのタイプかを整理することの方が、
タイミングを急ぐよりも大切だと思っています。

繰り上げ返済には、

・返済期間を短くする方法
・毎月の返済額を減らす方法

があります。

どちらを選ぶかによっても、
暮らしへの影響は変わります。

ここも、
単純に「得かどうか」ではなく、
どう暮らしたいかとセットで考える部分です。

前回の
「住宅ローンと貯金のバランスは、どう考えると安心か」
ともつながりますが、
お金は減らすことよりも、
整えておくことの方が安心につながる場合もあります。

繰り上げ返済が正解かどうかは、
その人の状況や考え方によって変わります。

大切なのは、

・今の家計の状態
・これからの予定
・気持ちの余裕

を整理したうえで判断することだと思っています。

もし、

「今のタイミングで繰り上げるべきか」
「それとも別の形で備えるべきか」

を一度整理してみたくなったら、
営業ではなく、
暮らしとお金の話として一緒に考えることはできます。

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